人形劇団プーク×アルファ劇場共同制作公演
紀伊國屋ホール開場60周年記念
チャスラフスカ 東京 1964
ー伝説の選手 誕生の物語ー
1964 年に東京五輪が開催されてから、今年で 60 周年。
この夏、チェコと日本の人形劇団が一緒にお届けするのは、
一人の体操選手ヴェラ・チャスラフスカについてのコメディです。
チェコと日本の1960 年代風の楽しい舞台美術を背景に、
二カ国語による実況中継をストーリーテラーとして、
チャスラフスカが最強の体操選手になるまでの物語が描かれます。
- 更新情報 -
- オンライン配信 -
紀伊國屋ホールでの公演の収録映像をご覧いただけます。
視聴券:2,000円(税込)
[販売期間]2024年8月23日(金) 18:00~8月30日(金) 20:59
[配信期間]2024年8月23日(金) 18:00~8月30日(金) 23:59
- 日程 -
2024年
8月2日(金)10:30/14:00
8月3日(土)10:30/14:00
8月4日(日)10:30/14:00
※公演は終了しました。
開場時間 開演30分前
- チケット -
全指定席/3歳以上均一 ※推奨年齢5歳以上
一般:3300円(3000円+税)
友の会会員:2640円(2400円+税)
※友の会同伴は、2970円(2700円+税)
※団体(15名様以上)2200円(2000円+税)
- 会場情報 -
紀伊國屋ホール
東京都新宿区新宿3丁目17−7 紀伊國屋書店4F
TEL : 03-3354-0141
(JR新宿駅東口より徒歩5分)
- キャスト -
川尻麻美夏
有田智也
勝二春陽
D・ホレチュニー
K・フランコヴァー
M・ハルトマノヴァー
D・チャームスキー (演奏)
- スタッフ -
脚本/トマーシュ・ヤルコフスキー
演出/ヤクブ・ヴァシーチェク
美術/カミル・ヴェロフラーヴェク
ドラマトゥルク/トマーシュ・ヤルコフスキー 山口遥子
音楽/ダニエル・チャームスキー
舞台監督/栗原弘昌
翻訳/山口遥子 石田菜々子
制作/ヤクブ・ホラ 石田伸子
- 作品の背景 -
1960年代当時、ソ連体制下にあったチェコの政治と文化に、一時の自由の風が吹いていました。日本でもよく知られるチェコの文学・映画の名匠たち、たとえばミラン・クンデラ、ヴェラ・ヒティロヴァー、ミロシュ・フォルマンなどが活躍し、音楽やファッションも新時代の息吹に満ちていました。その最中、チャスラフスカは東京で3つの金メダルを獲得し、一躍チェコの国民的スターになったのです。チャスラフスカは、自由で華やかな時代の象徴でした。みなさんがご覧になるこの人形劇にも、1960年代チェコの音楽、映像、ファッションがたくさん登場します。
もちろん日本にとっても、アジア初五輪を実現したこの東京大会は忘れがたいものでした。チャスラフスカと共に、日本の遠藤幸雄が個人総合金メダルを得たほか、日本体操チームは合計10ものメダルを得ました。またこの大会には亀倉雄策、丹下健三、市川崑など日本を代表する芸術家がたずさわり、日本の芸術文化の水準を国外に示しました。この東京オリンピックを機に、日本は国際社会に躍り出たのです。
この人形劇では描かれませんが、東京オリンピックの数年後、チェコに「プラハの春」と呼ばれる政治的・経済的自由化の時代が訪れます。ただし、長くは続きませんでした。1968年にソ連がチェコに侵攻し、当時の政府は解任され、ソ連が直接任命した人々がそれに代わりました。チャフラフスカは、これに即座に抵抗の意を示します。1968年のメキシコ五輪で、国歌斉唱中にソ連への非難を示すジェスチャーを行ったのです。東京で3つ、メキシコで4つの金メダルを獲得し、栄光の頂点にあったはずのチャスラフスカは、その後20年近くもの間スポーツ生命を絶たれることになりました。オリンピックは常に政治と不可分でしたが(私たちがつい数年前に名ばかりの「復興五輪」を行ったように)、チャスラフスカも身をもってそれを知る一人でした。彼女が再び世に出たのは、ソ連崩壊後の1990年のことです。チェコスロヴァキア大統領となったヴァーツラフ・ハヴェルの顧問官に就任し、その勇気と意志の強さがふたたびチェコの人々を支えたのです。
▼チェコからのメッセージ▼
▼PHOTO GALLERY ~稽古場編~▼
▲アルファ人形劇場
モダンな外観が目を引く現在の建物は、1992 年にオープンしました。「Divadlo Alfa」として、トラムの停車場の名前にもなっています。
▲アルファ劇場のサロンでテーブル稽古。おともにケーキも添えて。
▲この動きは……?
▲チャスラフスカの人形はチェコの伝統的なマリオネット。「先生」と呼ばれる3人遣いの人形は、果たしてどんな役どころ……?